教育プログラムの概要と活動

平成29年度 教育プログラムの活動報告

知財管理と契約

知財管理と契約(1) 4月14日(金)

「著作権」

横浜国立大学  川瀬 真 教授
2017/ 4/ 14 9:30-12:30

横浜国立大学 川瀬 真 客員教授により、「教育研究活動と著作権」の講義がありました。最初に著作権の概要では、著作権の定義、権利の取得、著作者人格権、著作権(財産権)、保護期間、著作権の利用、著作権の制限など基礎的な説明がりました。また大学で起こりえる著作権に関する問題において事例を揚げて説明しています。具体的には学会誌や論文の引用と転載について、プログラム著作権の譲渡について、論文の著作者と著作権者について、論文の共著や執筆分担といった事例がありました。
また4/17には著作権に関する試験を実施しました。

横浜国立大学  川瀬 真 教授
横浜国立大学  川瀬 真 教授

「特許法と大学知財の関わりについて」

山口大学  佐田洋一郎 教授
2017/ 4/ 14 13:30-18:00

山口大学 佐田 洋一郎 知的財産センター長により、「特許法と大学財産の研究の関わり」の講義がありました。最初に、大学に求められる知財の目的と知的財産権の重要性について示されました。次に特許の基礎知識として、実際に特許になった商品を使って、特許になりえるポイントを詳しく解説しながら特許取得のノウハウについて述べられました。また大学での研究現場で陥り易いトラブル、秘密保持、権利の譲渡、共同研究や受託研究での注意点、知財を生み出すコツ、そして審査官・裁判官の実情を鑑みた明細書のまとめ方について説明がありました。最後に大学での発明の取り扱いやトラブル事例とその回避の方法等について述べられ、4時間半に及ぶ講義となりました。
また4/17には特許法に関する試験を実施しました。

山口大学  佐田洋一郎 教授
山口大学  佐田洋一郎 教授

知財管理と契約(2) 4月17日(月)

「著作権」 試験【T03】 2017/ 4/ 17 10:00-11:00
 「特許法」 試験【T04】 2017/ 4/ 17 11:10-12:10

4/14に実施した「著作権」の受講者は、著作権に関する試験(T03)に臨みました。同じく4/14に実施した「特許法」の受講者も、特許に関する試験(T04)を受けました。試験の結果は、後日、本人に通知されます。

試験の様子
試験の様子

「大学におけるノウハウ管理」

アクシス国際特許業務法人  小板橋浩之 弁理士
2017/ 4/ 17 13:10-14:40

アクシス国際特許業務法人 小板橋 浩之 弁理士により、「大学におけるノウハウ管理」の講義がありました。不正競争防止法では営業秘密の保護を規定し企業においては明確に扱える。しかし大学機関で扱う機密情報(ノウハウ含む)は、自由な研究活動や教職員や学生が扱うことから情報管理の難しさが生じます。講義では基本的な内容を中心に、ノウハウの定義、ノウハウと不正防止競争法における営業秘密、ノウハウ管理の目的や手段、ノウハウの開示、ノウハウの取り扱い、秘密保持契約(NDA)、ノウハウの取り扱い事例について説明がありました。

アクシス国際特許業務法人  小板橋浩之 弁理士
アクシス国際特許業務法人  小板橋浩之 弁理士

「技術移転と契約 part Ⅱ」

㈱キャンパスクリエイト  安田耕平 社長
2017/ 4/ 17 14:50-17:50

株式会社キャンパスクリエイト 安田耕平 代表取締役社長により、「技術移転と契約~大学のパフォーマンスをいかにあげるか~」の講義がありました。キャンパスクリエイトの事業内容や、技術移転の進め方、海外への展開について説明がありました。講義後、5つのグループに別れてグループ討議と発表を行いました。討議課題は、プロジェクトの形成においてプロセスA(ある仮説的なテーマが顕在化し関係者と接触し議論するまでのプロセス)とプロセスB(プロジェクトの可否について議論しスコープを形成すえまでのプロセス)が存在するが、講義のあったTLOの立場を参考に、産学連携プロジェクトにおける以下の課題について議論しました。
1)どのようなリスクがあり、これをどうリスクヘッジするか
2)プロセスBをファシリテートするにはどうしたらよいか

㈱キャンパスクリエイト  安田耕平 社長 グループ討議の様子
㈱キャンパスクリエイト  安田耕平 社長 グループ討議の様子

 

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