平成28年度 教育プログラムの活動報告
第2回 プロジェクト企画立案・調整能力の向上
東京医科歯科大学 湯島キャンパス MDタワー 9階 大学院講義室4
第2回 プロジェクト企画立案・調整能力の向上の実習は、東京医科歯科大学 湯島キャンパス MDタワー 9F 大学院講義室4で開催しました。参加者は指導教員の研究支援コンソーシアム室長、茨城大学4名、宇都宮大学3名、群馬大学5名、新潟大学1名、東京医科歯科大学1名、そして宇都宮大学 評価委員 1名、事務局の2名も含め、合計17名が参加しました。
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7月実習講座のスケジュール
・グループ討議 13:15~14:45 90分 ・発表 14:45~15:36 3Gr×7分/10分 |
7月 薫衣草 No.2 |
グループ討議のテーマ
大学として研究戦略の立案や、組織的に学際領域研究(あるいは組織的な産学連携も含む)を立ち上げる活動をしようとする場合、外形的な情報だけでは不十分です。仮に研究が公開されている論文や学会発表レベルの情報が入手出来たとしても、URAが主体的に活動をおこなうには十分であるとは言えません。例えば、論文の序章等に記載されている研究テーマの表面的な”意味性“と、研究者自身が考える”真のモチベーション“にずれがある場合など、URAがそのことを認識し自分自身の問題として把握することが求められます。そこでグループ討議のテーマは、以下の2点について議論しました。
- URA自身が新たな”成功の確度の高い研究プロジェクトの立ち上げ(産学連携や学際領域研究を含む)や実効力のある研究戦略の企画立案“にするためには、既に公開されている情報以外に、何を知り、大学内においてどのようにふるまうべきか?
- また、もし日常的な研究者への研究活動の把握において、”知るべきこと“が把握できていないならば、何が障害になっているのか(あるいは障害になると想定されえるのか)?そのための課題解決の在り方としてどんなことがあるのか?
今回の課題の設定は、”能動性“や”関与の深さ“を求めていることを前提にしているため、個人のバックグラウンドやスキルレベルによって異なる意見になるものと考えられます。そこでグループでの統一的な見解は必ずしも求めないこととし、より深く議論するために討議時間を90分に設定しました。
7月 薫衣草 No.3 |
第1班(澤田、玉村、宇野、三柴、梶野) グループ討議の様子
第2班(平山、立見、木村、長谷川) グループ討議の様子
第3班(飯塚、倉山、早川、間宮) グループ討議の様子
7月 薫衣草 No.4 |
発表の様子 |
第1班の発表 (梶野URA)
第1班での発表は、具体的な取り組みについて各大学別に紹介がありました。課題の中で「大学内でどのようにふるまうか?」の問いに対して、「透明性のある善人のように、そして時にはおせっかいをすることが重要だ」といった発表がありました。
第2班の発表 (平山URA)
第2班での発表は、障害について「縦割り組織」を挙げており、その解決策は部門間の連携を強めることが重要で、「行動を共にする」という発表がありました。
第3班の発表 (早川URA)
第3班での発表は、「大学内でどのようにふるまうか?」の課題について、信頼できる人間関係構築を挙げており、「個人的な付き合いや知らない情報を提供することが重要だ」という発表がありました。
7月 薫衣草 No.5 |
7月 薫衣草 No.6 |
日頃、研究支援活動に携わる中で、常に発生する疑問や課題を取り上げ、グループ内で議論し情報を共有します。今月は以下の3つの課題について議論しました。
(1) 実効力のある科研説明会の在り方について(長谷川URA)
長谷川URAの問題提起 | 議論の様子 |
(2) URAとしての立ち位置やアイデンティティーをどう確立したらいいか(飯塚URA)
飯塚URAの問題提起 | 議論の様子 |
(3) 知財や契約法務のコンソーシアムとしての勉強会の開催の可能性について
(間宮URA)
間宮URAの問題提起 | 議論の様子 |
7月 薫衣草 No.7 |
4月18日(月)に実施した座学講座「特許法」の試験(T04)において、宇都宮大学 地域共生研究開発センター 産学連携・知的財産部門 野本義弘 准教授から、出題された問題について解説がありました。特に正解率が低かった問題を中心に、間違いやすいポイントについて補足されました。受講生は問題を十分に理解し、来年度の試験に再チャレンジして高得点を目指します。
解説する 野本義弘 准教授 |
東京医科歯科大学 湯島キャンパス |