教育プログラムの概要と活動

教育プログラムの活動報告

2015/ 7/ 31 7月実習講座(水戸)

7月実習講座
(企業活動、企業の研究開発活動の理解力の向上 (第2回))
を実施

平成27年7月31日(金)
茨城大学 水戸キャンパス 社会連携センター 3階 研修室


7月実習講座のスケジュール
  1. シンポジウム打ち合わせ
  2. ㈱伊藤鋳造鉄工所様に関しての企業活動状況の把握の実習
    2.1.事業戦略と研究開発の説明
    2.2グループ討議
       課題:魅力ある企業になるための提案
    2.3. 発表と講評

企業活動の理解力向上の実習講座は、4月の開催に続き今回で第2回目の開催となりました。この講座は企業活動及び企業の研究開発活動の理解力向上を目的に、企業関係者の講義を受講し、事業の把握と課題についてグループ討議を実施し、理解を深めています。今回は、(株)伊藤鋳造鉄工所様にご講義して頂きました。場所は茨城大学 水戸キャンパス 社会連携センター 3階 研修室にて開催し、参加者は伊藤鋳造鉄工所様から2名、茨城大学から10名(内URA5名)、宇都宮大学からURA3名、群馬大学から8名(内URA5名)、合計23名が参加しました。

茨城大学 水戸キャンパス 社会連携センター

(株)伊藤鋳造鉄工所様から、伊藤 幸司 代表取締役社長、伊藤 秀幸 常務取締役が参加され、「物づくりは人づくり」= 魅力を感じる会社になるために= と題して、伊藤幸司社長よりご講義がありました。

 
伊藤鋳造鉄工所 伊藤 幸司 代表取締役社長

会社の紹介では、アイデアに溢れ、技術力のある、意見が言える風通しの良い会社(Idea Technique Opinion)を基本理念とし、鋳造技術の特徴を活かした製品の事業を展開しています。社員は若手~ベテランまで幅広い年齢層で構成され、事業の展開と伴に工場を拡大しています。さらに人材育成にも力を注ぎ会社の総合力向上に努めています。また大学との連携活動では、サポイン事業の実績、コンソーシアム事業の参加、インターンシップへの協力を推進し、多くの産学関連事業にも取り組んでいます。最後に事業の提案型の変革として、独自技術の部分強化鋳鉄手法によるユニークな製品、部品の一体化を促進した鋳造製品の提案、そしてシミュレーション技術を導入し事業の効率化を図るなど、魅力のある企業へと進化し続けていることを、熱く語られました。

 
講義する 伊藤 幸司 社長   質疑応答の様子

次にグループ討議では4つの班に別れ、「魅力ある企業になるための提案」について議論しました。

 
第1班:木村(班長)、布川、飯塚、平井   第2班:倉山(班長)、梶野、立見
 
第3班: 間宮(班長)、宇野、平山   第4班: 早川(班長)、三柴、澤田

グループ討議後、各班の代表者が「魅力ある企業になるための提案」について発表しました。

 
第1班 発表者 飯塚   第2班 発表者 立見
 
第3班 発表者 間宮   第4班 発表者 澤田

発表では、SWOT(Strong, Weak, Opportunity, Threat)分析などグループごとに工夫を凝らした発表がありました。その中であがった提案は、既存の人材に対する環境構築だけでなくインターンシップの活用や積極的な産学連活動の強化の提案、またスキル認定制度の導入や海外への研修、学生が就職したくなるような観点からイメージ作りの強化、さらに若い人たちにとってどうあるべきかという観点から、仕事に満足できる処遇の対応や従業員の士気向上への工夫、経営層、中間管理職、社員との意思疎通の重要性を提案するグループもありました。
 最後に、各グループが発表した内容について、伊藤 秀幸 常務からご講評を頂き、特に発表者からの質問と提案内容について、一つ一つ丁寧にご説明されご指導頂きました。

 
講評する 伊藤 秀幸 常務

 今後、各URAは、講義の内容とグループ討議で得られた提案について考慮し、個人的な見解にまとめレポートを提出する予定です。(8/25締切り)

【受講者の感想】
・茨城大学 / 梶野
 学生でもない私達に、企業様のほうから直接講義をして頂けるのは大変ありがたい事と感じています。大学の研究成果に社会実装が求められる昨今、教員に対する研究支援には多様なフェーズがあり、こと産学連携においては企業活動の理解が欠かせません。今回実際に社長様の生の声を聞いたことで、そのことをより強く意識して、日々アンテナを張らねばならないと感じました。

・群馬大学 / 早川
 伊藤社長の講義を興味深く拝聴致しました。「企業にとって、人材は”人財”です」「企業は人なり」とのお話しがあり、様々な社員研修を行いながら社員のモチベーションを高めるような取り組みをしていることの紹介がありました。現在、私は研究支援人材育成プログラムの中で日々の活動に励んでおりますが、数年後にはより多くのスキルを習得した研究支援”人財”となれるよう自己研鑽に励んで参ります。

 
茨城大学 水戸キャンパス


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