平成27年度 教育プログラムの活動報告
(研究活動の把握能力の養成(第2回))を実施
群馬大学 伊香保研修所
研究活動の把握能力の養成は、5月の開催に続き今回で第2回目の開催になります。この講座は事前に研究者インタビューを実施し、研究テーマの内容を把握するだけでなく強みと特色を研究者から引き出し、産学連携や異分野間の可能性についての熟考することで、研究活動の把握能力を強化していきます。前回(5月)の実習は所属する学内の研究者インタビューでしたが、今回は、コンソーシアム参画の他大学へ出向いて研究者インタビューを実施しました。本コンソーシアム事業を活かし、大学間の垣根を越えた研究者インタビューによって、各大学の特徴を理解し幅広い分野の研究活動を把握することができます。
群馬大学 伊香保研修所 |
実習は、伊香保温泉に隣接する群馬大学の伊香保研修所で開催し、2日間に亘って研究者インタビューの内容を発表しました。参加者は、和泉理事(群馬大学)、尾﨑理事(茨城大学)をはじめ、評価委員の教職員4名、茨城大学URA4名、宇都宮大学URA3名、群馬大学URA5名、群馬大学職員2名、事務局2名、計22名の参加がありました。
8月実習講座のスケジュール
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1日目 (8月25日)
1日目は、3/1付で採用された研究支援育成者を対象に、他大学に出向いて研究者インタビューを実施した内容(研究テーマ、強みと特色、産学連携や異分野間の可能性)について発表しました。参加された理事、評価委員、育成対象者から、多くの質問や意見、助言があり活発な議論ができました。
◆ 間宮るい(茨城大学)から 宇都宮大学 農学部 計1名の研究者インタビューを報告 | ||
◆ 平山 太市(茨城大学)から 宇都宮大学 工学部 計1名の研究者インタビューを報告 |
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◆ 早川 晃一(群馬大学)から 茨城大学 工学部 計2名の研究者インタビューを報告 |
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◆ 倉山 文男(宇都宮大学)から 群馬大学 理工学府 計2名の研究者インタビューを報告 |
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◆ 木村 晃子(宇都宮大学)から 群馬大学 理工学府と医学部 計2名の研究者インタビューを報告 |
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◆ 梶野 顕明(茨城大学)から 群馬大学 理工学府 計2名の研究者インタビューを報告 |
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尚、澤田 芳郎(茨城大学)と平井圭三(茨城大学)の発表はありませんが、他大学の研究者インタビューを実施しており、大学の特徴と異分野の研究活動の把握に努めています。
報告会の後、シンポジウムの議論を行い1日目が終了しました。自由時間では露天風呂や石段街の探索など伊香保温泉を満喫し心と体を癒しました。毎年8月下旬は残暑が厳しい時期ですが、台風の影響で雨が降り、気温は21℃程度で肌寒く感じました。また夕食の懇親会では、和泉理事、尾﨑理事、評価委員の教職員、そして他大学の研究支援者との交流を深めることができました。
2日目は、7/1付で採用された研究支援育成者を対象に、所属大学の研究者インタビューについて発表しました。発表した5名は、今回初めての研究者インタビューになります。
◆ 飯塚 朗(群馬大学)から 群馬大学 医学部 計2名の研究者インタビューを報告 | ||
◆ 宇野 太郎(群馬大学)から 群馬大学 理工学府 計2名の研究者インタビューを報告 |
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◆ 立見 さおり(群馬大学)から 群馬大学 医学部 計2名の研究者インタビューを報告 |
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◆ 布川 正史(群馬大学)から 群馬大学 理工学府 計2名の研究者インタビューを報告 |
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◆ 三柴 由江(宇都宮大学)から 宇都宮大学 教育学部、地域連携教育研究センター 計2名の研究者インタビューを報告 |
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最後に、群馬大学 産学連携・共同研究イノベーションセンター長 花泉修 教授より、研究者インタビューの実施に関して、ご講評を頂きました。その後、現地解散となり2日目が終了しました。
実習の様子 |
8月実習講座は、本コンソーシアム事業を活かし、大学間の垣根を越えた研究者インタビューが実現できました。研究支援育成対象者にとって、他大学の特徴を知る機会を得ただけでなく、さらに個人が得意とする分野以外の研究者インタビュー実施により、幅広い知識を得ることができました。これは産学連携や異分野連携の可能性を考える上で重要であり、広い視野で熟考できる研究支援人材の育成に繋がります。 引き続き、第3回(10月)は所属する大学の研究者インタビュー、第4回(12月)は他大学の研究者インタビューを実施する予定です。
【受講者の感想】
・茨城大学 / 平山
今回の実習では、他大学の教員へのインタビューとその報告を行いました。他大学への教員インタビューは、コンソーシアムならではの活動だと思います。インタビューを契機として他大学の研究についても調べることとなり、客観的に研究成果等 (研究力)を把握する機会となりました。伊香保での報告会では、参加者との質疑応答により、インタビューが不足していたところや新たな共同研究の可能性等を見出すことができ、次につながる活動となりました。
・宇都宮大学 / 倉山
学外研究者へのインタビューでは、所属大学には無い研究をインタビューすることができ、産学連携を考える良い機会となりました。また、それぞれの専門分野が違うURA、教員、理事が参加した実習では、各大学の研究シーズに対する産学連携や異分野連携の可能性を議論によって深めることができました。大学間の連携も視野に入れた幅広い研究支援のスキルを身に付けられるよう努力したいと思います。