教育プログラムの概要と活動

平成27年度 教育プログラムの活動報告

2015/ 10/ 2 9月実習講座(宇都宮大学)

9月実習講座
(プロジェクト企画立案・調整能力の向上(第2回))を実施

平成27年10月 2日(火)
宇都宮大学 陽東キャンパス オプティクス教育研究センター 地域共生研究開発センター

プロジェクト企画立案・調整能力の向上は、6月の実習に続き今回で第2回目の開催になります。
 場所は、宇都宮大学 陽東キャンパス 地域共生研究開発センター及びオプティクス教育研究センターで、参加者は茨城大学URA5名、宇都宮大学URA3名、群馬大学URA5名、そして指導教員の群馬大学研究支援コンソーシアム室長の伊藤正実教授、事務局2名の計16名でした。
 雨や曇りが多かった9月でしたが、当日は青空が広がり気温が26℃と過ごし易く、ようやく秋らしい天候となりました。



宇都宮大学 陽東キャンパス
地域共生研究開発センター


9月実習講座のスケジュール
  1. ファンド評価結果       13:00-13:20 TV会議
       報告+講評(奥津教授)
  2. 連絡事項           13:20-13:30 移動含む
  3. グループ討議         13:30-15:50
    ・討議課題の説明       13:30-14:10
    (1)グループ討議1     13:40-14:10  3Gr×5分/5分
        発表         14:10-14:40 30分
    (2)グループ討議2     14:50-15:20  3Gr×5分/5分
        発表         15:20~15:50 30分
  4. ショートプレゼンテーション  16:00~17:00
    ・3課題              3課題×5分/15分


この実習講座では、ファンド申請リライト作業の評価結果、グループ討議(2課題)、ショートプレゼンテーション(3課題)を実施しました。

ファンド申請 リライト作業 評価結果

第1回ファンド申請リライト作業のコンペティションは、日本学術振興会(JSPS)挑戦的萌芽研究の申請書から事業化を見据えた科学技術振興機構(JST)のA-Stepへのリライト作業を実施しました。5/31に課題を出題、7/31に書き換え作業の提出期限、そして今月、成績が発表されました。コンペティションの結果、良い成績を収めた茨城大学 大学戦略・IR室の間宮るい様が、最優秀賞を受賞しました。その後、受賞者から、実際のリライト作業過程において、実用化までの考え方、具体的な提案、書き方のポイントについての発表がありました。良い成績の申請書テクニックを参考にすることは、参加した受講者にとって大きな刺激となり、視野が広がります。よって第2回ファンド申請リライト作業では受講者全員のレベルアップに繋がり期待ができます。

 
伊藤正実教授から授与される 間宮るい様   最優秀賞 受賞後の発表

また、ファンド申請リライト作業の申請書を評価して頂いた、群馬大学理工学府理工学部分子科学部門の奥津哲夫教授より、全体評価についてご講評を頂きました。TV会議システムを使い、群馬大学(桐生:共同研究イノベーションセンター)と宇都宮大学(陽東:地域共生研究開発センター)を繋いで受講者全員に伝えられました。奥津教授は、訴求力のあるわかりやすい表現力、実用化に向けた具体的な提案を重視されました。また、申請書リライト作業の取り組みは、受講者全員が想像力を発揮し、貴重な意見や新しい提案が出てきたことを賞賛されました。さらに今後の研究支援活動に期待するとのお言葉を頂きました。


 
ご講評する 群馬大学 奥津哲夫 教授
 
群馬大学側の様子   宇都宮大学側の様子


グループ討議(2課題)

この実習講座は、日常業務の主な実施内容とその過程で発生した問題点について、事前に「OJT活動事前提出シート」に記載し、その中から議論するテーマを決めグループ討議と発表を行います。受講生同士の情報共有と発表から得られた指摘、気づきにより、研究支援活動レベルの向上を図ります。今回はプロジェクト調整能力向上のテーマは下記の課題を議論しました。

(1)科研の申請書対応につい
各大学で科研申請への対応業務をURAは担っていますが、この対応の在り方や手法及びその課題について共有し合い、課題解決の糸口について各グループで議論しました。
(2)科研以外の大型プロジェクトの申請支援の在り方
公募開始から申請の締切りまでの期間が短く、この期間のみの活動では準備不足になり、どういったタイミングで申請に関与すべきか、また、どのように企画立案し、取り組みを進めていくか各グループで議論しました。

第1班(飯塚、立見、三柴、平井、平山)
 
飯塚URAの発表   第1班 グループ討議の様子

第2班(木村、梶野、宇野、早川)
 
木村URAの発表   第2班 グループ討議の様子

第3班(布川、澤田、倉山、間宮)
 
布川URAの発表   第3班 グループ討議の様子


ショートプレゼンテーション(3課題)

日常業務で発生した疑問や問題点について取り上げ、当事者からショートプレゼンテーションを実施します。この発表に対し、他の受講者との意見交換や、指導教員からのアドバイスを頂き、今後の実務改善に反映させます。


(1)金融機関との連携の在り方 【宇野URA】
各大学で、金融機関への窓口となるような業務を担っていますが、実効力ある連携方法について知りたい。そこで金融機関との連携の在り方について議論しました。
問題を提起する 宇野URA

(2) 成果の公開について 【平山URA】
研究支援者の取り組みについて積極的に学会等で報告していくことは、自身の活動の相対化に資するだけでなく、支援ニーズに即したURAの在り方を構築することにつながります。そこで研究支援者の成果の公開について議論しました。

問題を提起する 平山URA

(2) 公募情報の共有化が可能か 【木村URA】
公募情報は膨大な情報量であり、タイムリーに展開するのは大きな工数がかかります。そこでURAとして共通情報となる部分も多く、大学間での協調が出来ないか議論しました。

問題を提起する 木村URA

受講者の感想
・茨城大学 / 間宮
 今回の実習では、研修に参加している、研修生より実務で直面する悩み事を事前アンケートし、多くの人が抱える問題を全員で議論すると言う非常に勉強になる会でした。コンソーシアムに参加している大学間であるからこそ、包み隠さず、ざっくばらんに踏み込んだ議論が出来る事は非常にありがたく感じます。また、木村URAより提案された、大学間での情報の共有に関しては非常に共感し、コンソーシアムの利点を活かした政策情報や、公募情報など、情報共有のあり方を今後作り上げていけると有益であると感じました。

・群馬大学 / 飯塚
 今回は、育成対象者がURA業務において抱える問題について、グループ、もしくは全員で討議するという形の大変勉強になる実習でした。支援する際の問題に対し、自身で意見を伝え、また、所属する大学の現状や経歴から、様々な意見を聞く良い機会となりました。若手、年長者に関係なく自由闊達に支援業務について議論できることは、本コンソーシアムならではと感じました。自分にはない多くの研究支援の意見や考え方、方法を知ることで、今後、研究者を支援する際に役立つ有意義な実習となったと感じました。

宇都宮大学 陽東キャンパス 構内



ページ上部へ