特集「H28実習講座 参加者の声」
平成28年度 実習講座に参加した受講生より、率直な意見や感想を頂きました。
以下の4名より御協力いただきました。
東京医科歯科大学 リサーチ・ユニバーシティ推進機構 玉村 好司 様
新潟大学 研究企画室 長谷川 佐知子 様
宇都宮大学 地域共生研究開発センター URA室 木村 晃子 様
宇都宮大学 地域共生研究開発センター URA室 三柴 由江 様
以下の質問を行い回答していただきました。
質問1 職務と経験年数。また現在の主な業務内容質問2 参加した講座の中で、一番印象に残った点について(良い点、悪い点も含め)
質問3 参加した講座において、自分が当初期待したことに比べて実際どうだったか?
今後どんなところを期待したいか?
質問4 参加したことで、自身がどのように変化し成長できたか、また今後に役立てられそうか?
東京医科歯科大学 玉村 好司 様
東京医科歯科大学 リサーチ・ユニバーシティ推進機構 URA室 玉村 好司 様 |
「ファンド申請」「プロジェクト調整能力」「企業活動の理解」
の実習講座に参加して
の実習講座に参加して
- 職務と経験年数。また現在の主な業務内容
URAとして3年3ヵ月。現在の主な業務は、研究IR、多様な研究力強化支援策の実務、競争的研究資金獲得支援などになります。 - 参加した講座の中で、一番印象に残った点について(良い点、悪い点も含め)
「ファンド申請」については研究内容の把握はもとより、研究の将来性、競合研究の進捗など事細かに調査すること、審査員が納得して資金を出しても研究を進めてほしいと思わせるようなユニークな内容と文章にすることに努めました。自分の書いた文章を客観的に読み直すために時間をおいて何度も修正していくこともした記憶があります。「企業活動の理解」については私が企業に長く勤務していたので理解は容易でしたが、いかに1枚のパワーポイントに訴求点を詰めるか企業の戦略部(講師の方)に受けがよいように資料を数年ぶりに作成したのが印象に残っています。 - 参加した講座において、自分が当初期待したことに比べて実際どうだったか?今後どんなところを期待したいか?
1年を通しての「プロジェクトの企画立案」実習では、参加されたURAの皆様から短時間ながら色々な話を聞く機会となり大変楽しく過ごさせていただきました。 実習が実務により役立つことを当初から期待しており期待通りだったと思います。参加講座についての今後の期待点ではありませんが、URA業務自体が発足時より多様化し、あるいは研究機関の状況に応じた独自的なものに展開してきているような気がします。その中で「IRを用いた研究支援や研究戦略策定支援」については主要な方向であるので、このあたりの人材育成講座と実習を期待したいところです。研究機関をこえたIRerのネットワーク形成も興味があります。 - 参加したことで、自身がどのように変化し成長できたか、また今後に役立てられそうか?
「ファンド申請」については競争的研究資金獲得の支援で即時使える能力を研鑽できたと思いますし、すでに実務で使用しています。多種多様な研究についてURAは支援していくことになりますので、「多能工型」研究支援人材育成コンソシーアム全般で学んだことをベースにして今後も常に学習していきたいと思います。
新潟大学 長谷川佐知子 様 「プロジェクト調整能力」
新潟大学 研究企画室 長谷川 佐知子 様 |
「プロジェクト調整能力」 の実習講座に参加して
- 職務と経験年数。また現在の主な業務内容
2012年10月に新潟大学に新設されたURA組織(現・研究企画室)に配置され、今年で5年目になります。プレアワード業務を主に、異分野連携・融合研究に関する企画などを担当しています。 - 参加した講座の中で、一番印象に残った点について(良い点、悪い点も含め)
少人数でのグループディスカッションを主体とした能動的な講座であったこと、ディスカッションのテーマ設定が、実際の業務に近いものであったことが良かったです。自身の業務を一定のプロセスに当てはめて考えることで、達成できている点・いない点を振り返ることができました。また、ディスカッションや参加者のショートプレゼンテーションで、他大学のURAの方の活動状況を知ることができ、講座全体を通じて業務に役立つ技術や情報を得ることができました。 - 参加した講座において、自分が当初期待したことに比べて実際どうだったか?今後どんなところを期待したいか?
新潟大学では、産学連携に関わる申請支援は主にコーディネーターが担当していますが、他の参加者は産学連携事業も含め広く担当されている方がほとんどでした。その観点では、業務で目標としている点の違いを感じましたが、もともと産業界出身なこともあり、特に問題ありませんでした。今後に期待することとしては、このような学びの機会をぜひ多くの大学の方々に知っていただきたいです。様々な大学の方が参加することで、より一層充実した講座になると思いますし。 - 参加したことで、自身がどのように変化し成長できたか、また今後に役立てられそうか?
やはり、自分の業務を、伊藤先生が提示されている「異分野間のプロジェクト形成プロセス」に沿って確認することで、棚上げになっていた課題に向き合い、一歩踏み出せたことが大きいと思います。受講終了後も、受講しているつもりで定期的に業務を振り返ったり、目標設定の中で到達点を確認したりするなど、自己点検にも有用だと思いました。伊藤先生、事務局の皆様、参加者の皆様、1年間お世話になりました。ありがとうございました。
宇都宮大学 木村 晃子 様 「企業活動の理解」
宇都宮大学 地域共生研究開発センター URA室 木村 晃子 様 |
「企業活動の理解」 の実習講座に参加して
- 職務と経験年数。また現在の主な業務内容
宇都宮大学・地域共生研究開発センター・URA室に所属して、3年になります。主な業務は、府省公募や科研費など競争的資金の情報収集~企画~申請支援、共同研究支援、学内研究シーズの広報活動等です。 - 参加した講座の中で、一番印象に残った点について(良い点、悪い点も含め)
H28年度は、「企業活動及び企業の研究開発活動の理解能力の向上」プログラムの中で、株式会社NTTデータ・技術開発部、およびパナソニック株式会社・AVCネットワークス社にレクチャーして頂きました。両社とも、最新技術のトレンドや、企業が抱えるリアルタイムな課題について、オープンに話をして下さり、非常に興味深く印象的でした。 - 参加した講座において、自分が当初期待したことに比べて実際どうだったか?今後どんなところを期待したいか?
研究支援をするにあたり我々URAは、常に新しい技術トレンドや社会情勢に関する知識をベースに持っていなければならないと考えています。本プログラムは、先端企業のもつ最新技術や課題を効率よく学習でき、かつ自身の業務にも関連付けられるようになっており、効果の高い教材となっています。
H28年度はIT系企業が中心でしたが、様々な分野に広げていって頂ければと思います。 - 参加したことで、自身がどのように変化し成長できたか、また今後に役立てられそうか?
これらの講義を聞いた後、各々「各社先端技術を利用した大学の視点からの新提案」について、グループディスカッションとレポート課題が課せられました。重い課題ではありましたが、振り返って考えてみると、日常、Webや書物で情報を得ることはあっても、なかなかこのようなテーマについて、自ら考えをまとめる機会はありません。そういった意味で、大変貴重な経験となりました。今後、業務上で様々な企画、構想を練る場面で、大いに活用できそうです。
宇都宮大学 三柴 由江 様 「研究活動の把握」
宇都宮大学 地域共生研究開発センター URA室 三柴 由江 様 |
「研究活動の把握」 の実習講座に参加して
- 職務と経験年数。また現在の主な業務内容
2015年7月から宇都宮大学地域共生研究開発センターでURAとして勤務しています。
宇都宮大学には5学部あり、その内、地域デザイン科学部、国際学部、教育学部、工学部の一部を担当しています。主な業務は、競争的資金に関する情報提供、申請書内容確認、共同研究対応等です。 - 参加した講座の中で、一番印象に残った点について(良い点、悪い点も含め)
多くの研究内容等はネット上で情報収集が出来ますが、「研究活動の把握能力の養成」の実習講座では、研究者インタビューを実施し、研究内容とインタビュー内容を報告書にまとめて発表、質疑応答する形式が取られています。実際にインタビューを行うと、研究に対する思いや今後の展開についてどのように考えているのか、何が課題なのかといった、ネット上の情報では見えなかった様々な事が見えてくることもあるので、今後も学内インタビューを実施していきたいと考えています。 - 参加した講座において、自分が当初期待したことに比べて実際どうだったか?今後どんなところを期待したいか?
学内・学外の研究者にインタビューをし、研究内容や、何故この研究をしようと思ったのか、産学連携への興味、今後どのような研究を勧めていきたいか、教員連携の可能性(異分野融合)について等、様々な内容を聞くことができました。
複数大学が集まってインタビュー内容を報告していることから、中には教員同士のマッチングを進めている案件もあると聞いています。このマッチングから、共同研究や競争的資金獲得に向けての動きに繋がることを期待したいと思います。 - 参加したことで、自身がどのように変化し成長できたか、また今後に役立てられそうか?
担当している学部には文系の研究者が多いため、産学連携や共同研究というよりも地域連携や教育活動に重点をおいている場合が多く、なかなか自分では異分野の研究者との接点を見出すことが難しい状況でしたが、本講座によって様々な視点から意見を頂くことができ、それを参考に、また情報を蓄積しながら今後の支援を進めていきたいと考えています。