教育プログラムの概要と活動

教育プログラムの活動報告

2016/ 1/ 29 1月実習講座(水戸)

1月実習講座
(プロジェクト企画立案・調整能力の向上(第4回))を実施

平成28年 1月 29日(金)
茨城大学 水戸キャンパス 図書館 3階 セミナールーム

プロジェクト企画立案・調整能力の向上の実習は、今回で第4回目の開催になります。場所は茨城大学 水戸キャンパス 図書館3階セミナールームで開催、参加者は指導教員の研究支援コンソーシアム室長、茨城大学URA5名、宇都宮大学URA3名、群馬大学URA4名、そして事務局2名の計15名でした。
 1月は暖かい日が続き暖冬の傾向でしたが、当日は朝から気温が低く雨が長く降り続け、午後からはさらに気温が低下して雪となり、大変寒い1日となりました。


茨城大学 水戸キャンパス 図書館


月実習講座のスケジュール

  1. 連絡事項           13:00~13:10
  2. グループ討議         13:10~15:30
    ・討議課題の説明       13:10~13:20
    (1)グループ討議1      13:20~13:50 30分
       発表          13:50~14:20 3Gr×5分/5分
    (2)グループ討議2      14:30~15:00 30分
       発表          15:00~15:30 3Gr×5分/5分
  3. ショートプレゼンテーション  15:40~16:20
    ・2課題                  2課題×5分/15分

 

グループ討議(2課題)

今回のグループ討議は、提出された「OJT活動事前提出シート」の内容から潜在的に研究支援者が抱く以下の課題について議論しました。

(1)グループ討議1: 組織的な公募申請支援の在り方について
 科研費以外の競争的研究資金の公募の場合、公募情報が出てから締め切りまでの時間が限定的であるため、研究支援者(URA)は非常にタイトなスケジュールの中での申請書の作成支援が要求される。本来、単独の研究支援者(URA)がすべての状況を把握することが理想であるが限界がある。そこで前もって準備するなど組織な活動が必要になります。クリープ討議では組織的な公募申請支援に在り方について議論しました。

 

第1班(間宮、倉山、澤田、宇野)
 
間宮URAの発表   第1班 グループ討議の様子

 

第2班(平山、布川、早川、三柴)
 
平山URAの発表   第2班 グループ討議の様子

 

第3班(梶野、木村、飯塚、平井)
 
梶野URAの発表   第3班 グループ討議の様子

 

茨城大学 水戸キャンパス 構内

 

(2) グループ討議2: “仕事が一緒にできる信頼関係”構築の在り方
 「OJT活動事前提出シート」では教員との接触について悩みを抱えているような課題が多く存在しました。そこで教員との”一緒に仕事ができる”ための信頼関係を構築するにはどうしたらよいかというテーマで議論しました。

 

第1班(間宮、倉山、澤田、宇野)
 
倉山URAの発表   第1班 グループ討議の様子

 

第2班(平山、布川、早川、三柴)
 
布川URAの発表   第2班 グループ討議の様子

 

第3班(梶野、木村、飯塚、平井)
 
飯塚URAの発表   第3班 グループ討議の様子

結果、グループ討議1の組織的な公募申請支援の在り方では、各大学での取組み方の報告や、情報入手方法の環境づくり、情報共有の方法、能動的な取組み方など、様々な意見や提案がありました。この議論によって、共通の問題意識であるとの認識とともに、所属する大学へ持ち帰って再検討することにより、公募申請支援の業務改善に繋がることが期待できます。
 また、グループ討議2の“仕事が一緒にできる信頼関係”構築の在り方では、受講者が日頃、教員に接するときに心がけていることや、やってはいけないこと、お勧め方法など様々な意見がありました。受講者にとって信頼関係構築に大変役に立つ内容になりました。

茨城大学 水戸キャンパス 図書館

 

ショートプレゼンテーション(2課題)

今月も、日常業務で発生した疑問や問題点について取り上げ、当事者からショートプレゼンテーションを実施しました。当事者の発表後、他の受講者との意見交換や、指導教員からのアドバイスを頂き、参考になる意見が多く、発表した当事者にとって大きな自信に繋がりました。また今後の業務改善に反映し、効率的でさらに質の高い研究支援活動が期待できます。課題は以下の2件について議論しました。

(1) 文系教員の研究力評価の在り方について(茨城大 平山URA)
(2) 県の新規産業創生を手がけたいと考える企業のニーズに対し、群馬大学と企画提案から関係構築したいというニーズにどのようなフレームが適用されるか(群馬大 宇野URA)

聴講の様子

 

受講者の感想


・茨城大学  澤田 芳郎
 私が参加した第1班では、各ファンディングエージェンシーの動きをモニターしつつ教員訪問を関連づけて進める茨城大学のスキームをはじめ、各大学が活動紹介しました。また各大学のURA内の情報共有が重要ということで意見一致しました(討議1)。
 教員との信頼関係の構築については、URAが教員との関係においてどのような役割を果たすかがポイントというのが結論でした。教員の研究の社会的意義付けが重視されることを共通認識にしながらも、場合によっては研究のコアにもふれることで、むしろ信頼関係が構築されることがあるという意見も出ました(討議2)。
 ショートプレゼンでは平山URAから文系教員の研究力評価について問題提起がありました。議論ではデータベースや評価手法の構築に着手する前に、まず文系教員の置かれている状況や行動様式を深く理解することの必要性が指摘されました。宇野URAからは、県の新規産業創生に大学とともに取り組む意向を示す企業への対応が紹介されました。
 研修の初期と比べて議論が弾むようになっており、何か本質に近づきつつあることを実感できた1日でした。


・群馬大学  早川 晃一
 今回の実習では、我々が日常のURA業務の中で潜在的に抱える課題(「公募申請支援の在り方」と「信頼関係構築の在り方」)について、グループで、そして全体で討議を行いました。各大学における研究支援体制や支援状況などは異なるものの、討議の中から課題解決の糸口を見出すことができ、それぞれの課題に対する受講者のコンセンサスは概ね導かれたと思います。様々な課題を皆で持ち寄り討議できる、このような貴重な機会を最大限に活用しながら、得られた経験を今後のURA業務へフィードバックしていきたいと考えます。

茨城大学 水戸キャンパス 構内



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