教育プログラムの概要と活動

平成29年度 教育プログラムの活動報告

コンプライアンス・リスクマネジメント

コンプライアンス・リスクマネジメント(1) 4月11日(火)

「ガイダンス」

群馬大学 伊藤 正実 教授
2017/ 4/ 11 9:30-10:30

ガイダンスでは、群馬大学 研究支援人材育成コンソーシアム室長 伊藤正実教授によりコンソーシアム事業の概要について説明がありました。本コンソーシアム事業が目指する研究支援人材の目標、平成29年度の教育プログラムの概要と日程について示されました。

聴講の様子
聴講の様子

「各URAのミッションと現在の取り組みについてのプレゼン」

2017/4/11 10:40-12:40

ガイダンス終了後、「各URAのミッションと現在の取り組みについてのプレゼン」では、コンソーシアム参加機関の代表者または受講者の自己紹介がありました。紹介のあった大学・機関は以下の通りです。所属大学における組織体制や自己の業務に関する内容が主でおよそ2分間/人の紹介でした。自己紹介をきっかけに参加している受講生どうしの親睦を深めることがでました。

(あいうえお順)
茨城大学        (3名)
宇都宮大学       (1名)
金沢工業大学      (1名)
関東学院大学      (1名)
群馬大学        (2名)
情報・システム研究機構 (1名)
筑波大学        (1名)
東京理科大学      (1名)
横浜市立大学      (1名)

自己紹介の様子(茨城大学)
自己紹介の様子(茨城大学)

「研究者倫理の考え方」

信州大学  野内 玲 助授
2017/ 4/ 11 16:40-18:10 【R05】

信州大学 CITI Japan プロジェクト 野内 玲 助教により「研究者倫理の考え方」の講義がありました。講義では、社会に対する責任という観点での研究者倫理とURAの業務の関係性を理解することを目的にしました。内容は、研究者倫理、研究不正の定義、事例、そして研究倫理教育の現状について説明がありました。特に研究支援者の役目では、定期的な研究者へのサポート体制や日々のコミュニケーションによる信頼関係構築が重要であると言及されていました。

信州大学 野内 玲 助授
信州大学  野内 玲 助授

「生物多様性条約及び名古屋議定書について」

バイオインダストリー協会  井上 歩 所長
2017/ 4/ 11 14:20-15:50 【R03】

一般財団法人バイオインダストリー協会 生物資源総合研究所 井上歩 所長により、「生物多様性条約及び名古屋議定書について」の講義がありました。講義では、遺伝資源へのアクセスと利益配分に関する2つの基本原則(PICの取得やMATの契約)の説明、また「名古屋議定書」が採択され2014年に発行されましたが、この動きに対する日本の対応について、最新情報も含めて説明がありました。この講義の理解度を確認するため4/14に試験を実施しました。

バイオインダストリー協会 井上 歩 所長
バイオインダストリー協会 井上 歩 所長

「カルタヘナ法について」

早稲田大学 理工学術院 丹生谷 博 講師
2017/ 4/ 11 14:20-15:50 【R04】

早稲田大学 理工学術院 丹生谷 博 講師(前 東京農工大学 教授)により「カルタヘナ法について」の講義がありました。遺伝子組換え生物等の使用等の法律は「第一種使用等」、「第二種使用等」に分類されます。講義では対象となる生物例を示しながら、わかり易く説明されました。また拡散防止措置、保管・運搬、使用にあたっての留意事項について説明がありました。最後に講義に関する理解度を確認するため簡単な試験も実施されました。

早稲田大学 丹生谷 博 講師
早稲田大学 丹生谷 博 講師

コンプライアンス・リスクマネジメント(2) 4月12日(水)

「日本の安全保障貿易管理の概要と大学における輸出管理について」

群馬大学  伊藤 正実 教授
2017/ 4/ 12 9:30-10:30 【R01】

群馬大学 研究支援人材育成コンソーシアム室長 伊藤正実 教授により、「日本の安全保障貿易管理の概要と大学における輸出管理について」の講義がありました。講義では、輸出管理に関する法律の枠組み、リスト規制とキャッチオール規制の説明、さらに大学に関連する認識事項として、許可を必要としない役務提供(第9条第2項)について説明がありました。また講義の理解度を確認するため4/14に輸出管理の試験を実施しました。

群馬大学 伊藤正実 教授
群馬大学  伊藤正実 教授

「大学における輸出管理実務について」

横浜国立大学  山之内 雄二 輸出管理マネージャー
2017/ 4/ 12 9:30-10:30 【R02】

横浜国立大学 研究推進機構 山之内 雄二 輸出管理マネージャーにより「大学における輸出管理実務について」の講義がありました。最初に横浜国立大学の輸出管理の取り組みについて紹介があり、実際の輸出貨物・外国人学生受入運用フローについて説明がありました。続いて横浜国立大学が運用している「安全保障輸出管理ガイダンス」資料について詳しい解説がありました。この資料はイラストや日本語と英語の両方を併記し分かり易く簡潔にまとめられています。最後に横浜国立大学で実際に発生した事例について紹介があり、その原因や解決策についても詳しく述べられました。輸出管理の実務を行う上で大変参考になる講義でした。

横浜国立大学 研究推進機構 山之内 雄二 輸出管理マネージャー
横浜国立大学 研究推進機構 山之内 雄二 輸出管理マネージャー

「大学における利益相反について」

筑波大学  新谷 由紀子 准教授
2017/ 4/ 12 9:30-10:30 【R06】

筑波大学 利益相反・輸出管理マネジメント室 新谷由紀子 准教授により「大学における利益相反について」の講義がありました。最初に大学における利益相反とは何か事例を用いて説明があり、米国の利益相反や日本における利益相反の現状、利益相反のマネジメントについて約1時間の講義がありました。その後6つのグループに分かれ、共同研究の事例においてグループ討議を行いました。受講者は課題についてグループ内で整理し、URAとしてどのように対処すべきかを纏めそれぞれ発表しました。その発表に対して新谷教授の詳しい解説があり、利益相反を深く理解することができました。最後にこの講義の理解度を確認するため試験を実施しました。

筑波大学 新谷 由紀子 准教授 グループ発表の様子
筑波大学  新谷 由紀子 准教授 グループ発表の様子
コンプライアンス・リスクマネジメント(3) 4月13日(水)

「輸出管理」 試験【T01】 2017/ 4/ 13 10:00-11:00
「生物多様性」 試験【T02】 2017/ 4/ 13 11:10-12:10

4/12に実施した「日本の安全保障貿易管理の概要と大学における輸出管理について」と「大学における輸出管理実務について」の受講者は、輸出管理に関する試験(T01)に臨みました。また4/12に実施した「生物多様性条約及び名古屋議定書について」の受講者も、生物多様性に関する試験(T02)を受けました。試験の結果は、後日、本人に通知されます。

試験の様子
試験の様子

「医学研究と利益相反マネジメント」

東京医科歯科大学  飯田香緒里 教授
2017/ 4/ 13 9:30-10:30 【R07】

東京医科歯科大学 産学連携研究センター長 飯田香緒里 教授により「医学研究と利益相反マネジメント」の講義がありました。特に医学研究分野を扱う大学では利害関係が生み易く利益相反マネジメンが重要です。1時間半に及ぶ飯田 教授による講義では、利益相反に関する基本的な内容と東京医科歯科大学で実施しているマネジメントについて紹介がありました。講義終了後は4つのグループに分かれ、2つの事例についてグループ討議を行いました。討議のポイントは、①研究支援者としてマネジメントする上で何を確認すべきか、②申告者に対してどんなアドバイスをすれば良いのかその理由も含めて話し合いました。各グループで発表した後、飯田 教授から詳しい解説があり、利益相反について理解を深めることができました。最後に理解度を確認するための試験を実施しました。

東京医科歯科大学 飯田 香緒里 教授 試験の様子
東京医科歯科大学  飯田 香緒里 教授 試験の様子

 

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