平成29年度 9月 実習講座
2017/9/29 9月実習講座
9月実習講座
第3回 プロジェクト企画立案・調整能力の向上
平成29年 9月29日(金)
航空会館 5階 506号室
第3回 プロジェクト企画立案・調整能力の向上の実習は、航空会館(東京都港区新橋)5階 506号室で開催しました。参加者は指導教員の群馬大学研究支援人材育成コンソーシアム室長、茨城大学3名、宇都宮大学2名、群馬大学4名、横浜市立大学1名、情報システム研究機構1名、事務局の2名も含め、合計14名が参加しました。
9月 葡萄 No1 | 航空会館 (東京都港区新橋) |
9月実習講座のスケジュール | |
---|---|
1. 連絡事項 2. 事例報告1 3. 事例報告2 |
13:00~13:10 13:10~14:30 2題(報告15分/討議25分) 休憩 14:40~16:00 2題(報告15分/討議25分) |
プロジェクト調整能力の実習は、①課題についてグループ討議を行い発表する実習と、②実務の中で調整能力を発揮した事例を報告し議論する実習の、2種類の内容を交互に組み合わせて実施しています。今月はURAの活動に関する事例報告の実習をおこないました。
5月 プロジェクト調整能力(グループ討議)
7月 事例報告
9月 事例報告(今回)
12月 プロジェクト調整能力(グループ討議)
2月 事例報告
3月 プロジェクト調整能力(力量評価)
ここでは、他のURAの活動に関する事例を聞いて、もし自分だったらどう行動したか、ベストな方法は何であったか、どこに注意すればよかったのか、どうすれば未然に防ぐことができたのかなど、自分に置き換えて議論に参加することが重要です。もし今後の業務において似たような状況になった場合、的確に対処でき問題解決の糸口に繋げるなど、自分たちの活動の質を向上させることができます。この場で議論に参加することにより、今後の研究支援活動の質の向上に大きく役立つことが期待されます。
9月 葡萄 No2
茨城大学の平山太市URAの事例報告は、複数の工学系教員と人文系の教員が連携し、競争的研究資金の申請に関する事例でした。URAとして工学系教員、人文系教員が参画できるような場(研究会の設立)を設けて申請内容の企画と申請書作成の支援活動を行いました。質疑応答では、教員への事業趣旨の説明を十分に行うことや、各教員のエフォートを十分に理解した上で採択後に加わる教員の負荷も考慮すべきとの意見がありました。
茨城大学 平山太市 URAの事例報告 |
聴講の様子
宇都宮大学の倉山文男URAの事例報告は、宇都宮大学から申請した地域産学バリュープログラムの申請件数について分析し、競争的研究資金の申請に至るまでのURAの支援活動パターンが、①教授会に参加したことがきっかけで申請までに至ったケース、②個別訪問したことにより申請までに至ったケースに分類されるとの発表がありました。倉山URAの個人の経験では、「教員への公募情報の的確な説明」や「URAから自発的に教員への声かけ」が申請増加に繋がったとの発表でした。
宇都宮大学 倉山文男 URAの事例報告 |
聴講の様子
9月 葡萄 No3
群馬大学の早川晃一URAの事例報告は、医療分野に進出を目指する企業の事例でした。教員と企業との調整を行い共同研究の契約締結まで至ったが、その後、企業による他事業への申請があり契約書の追加修正に至った事例です。議論では、企業とのコンフリクトを未然に防止するために、NDA(秘密保持契約)の締結、契約書の明記方法の確認、企業との緊密な連絡など、常に問題が発生しないように注意を払うことが重要との議論になりました。
群馬大学 早川晃一 URAの事例報告 |
聴講の様子
横浜市立大学 岡野恵子URAの事例報告は、ファンド申請に応募し採択を受けた直後に、海外企業の生物遺伝資源の帰属に関する問題が発生し、急遽、利害関係者と調整して問題を回避した事例でした。こうした問題を未然に防ぐ為には、応募資格の確認を徹底することや、細かい契約条件にも気付くことができるよう知財契約部門の調整などがあげられ、利害関係者との連携強化が求められた事例でした。
横浜市立大学 岡野恵子 URAの事例報告 |
聴講の様子
9月 葡萄 No4